2018年1月12日金曜日

ANA 国内線プレミアムクラスへUPグレート「2日前から可能に」~国際線切込み国内線は対象外!修行に影響も 2018年4月


 ANA、2018年4月1日搭乗分から、普通席→プレミアムクラスへのUPグレードルールが変更されます。対象運賃であれば、搭乗2日前からUPグレード手続きが可能となります。今までのUPグレードは、事前予約可能運賃を除いて、「当日空港にてプレミアムクラスに空席がある場合に限りプレミアムクラスに変更可能」となっていました。

 2018年4月1日搭乗分から、搭乗2日前から、ANA ウェブサイトやANA国内線予約センターで、プレミアムクラスへの変更ができるようになります。空港ではなく、事前に手続きできる、その点では、改善ですね。  

 ただし、今までプレミアムクラスの利用は、「プレミアムクラスの事前予約」→「当日空席が有る場合のUPグレード」の2段階でしたが、今後は、「プレミアムクラスの事前予約」→「搭乗2日前の事前UPグレード」→「当日空席が有る場合のUPグレード」の3段階になります。

ルール改正に併せて、UPグレート運賃の見直し・・・

更に、ルール改正に併せて、UPグレート運賃の見直しが発表され、引き上げと引き下げが有り、この事前アップグレード料金は5,000円~14,000円となっています。利用客の多く、満席の多い幹線路線を引き上げ、それ以外の空席の目立つ路線を引き下げ、悪くいえば、搭乗客増+料金引き上げで「収益拡大」を狙っているともいえます。
 幹線の引き上げ、羽田発着でみれば、14,000円の区間は、新千歳、福岡、那覇、宮古、石垣線、10,000円の区間は、大阪(伊丹・関西・神戸)、広島、岩国、松山、大分、熊本、長崎、宮崎、鹿児島線となっています。


修行僧にショックは~国際線切り込み国内線は対象外

 プレミアムクラスの「搭乗2日前の事前UPグレード」の対象運賃ですが、全ての運賃が対象になるわけではありません。
 修行運賃とも言われる「国際線航空券国内区間」が除外されています。修行僧の皆様に関心の有る、国際線切込国内線運賃は、従来通り、最後のチャレンジ「当日空席が有る場合のUPグレード」になります。

 今回、「搭乗2日前の事前UPグレード」の制度ができましたので、国内線の修行僧や旅割発券などの方は、この制度で、UPグレードポイントやクレジットカードなどで、事前に、プレミアムクラスの空席を予約できます。
 しかも、「搭乗日2日前~搭乗日前日に適用運賃」のUPグレード運賃は、当日、空港カウンター適用のUPグレード運賃より、1,000円程安くなっており、空港で空席待ちするより、時間もお金もお得という構図になっています。UPグレード希望する方の大半は、「搭乗2日前の事前UPグレード」に流れ、空席は埋まるはずです。

 修行などで、羽田~沖縄、宮古、石垣線などを切り込まれる方は多いと思います。今回の改正、国際線切込国内線運賃を利用する場合、当日UPしか選択肢がなく、しかも、3段階の最後で、空港カウンターでは、特に、週末は、UPグレードの可能性がほとんど難しいことが想定されます。

10月から、国際線切込国内線運賃の加算率が改悪も・・・

更に、10月から、国際線切込国内線運賃の加算率が改悪されます。今までは、国際線のサブクラスに関係なく、切り込んだ国内線100%加算の対象となっていました。このルールを使って、シンガポール、クアラルンプールへの国際線に、国内線運賃を切り込んで修行するのが定番の一つになっています。
 しかし、この切り込み運賃、10月から、国際線運賃のサブクラスに連動させることに「改悪」されます。修行僧定番の国際線Sクラスの場合、国内線切込区間100%→50%に引き下げられます。

 また、プレミアムクラスの当日UP料金ですが、修行で主に使われる区間、羽田~沖縄、宮古、石垣線の場合、+15,000円と大幅引き上げになります。しかも、国際線切込国内線運賃そのものが、サブクラスの見直しだけでなく、1区間5,000円一律の時代は終わり、「変動運賃」に事実上移行し、値上がりしています。

国際線運賃に、切込国内線運賃を付けて修行する時代は、そろそろ終焉かも・・・

 これらの状況を考慮し、修行コストを考えたら、国際線運賃に、切込国内線運賃を付けて修行する時代は、そろそろ終焉を迎えているようです。
修行で、国際線切込国内線運賃ではなく、別の手法を考える時期ではないかと思います。私は、昨年から、切込国内線運賃を付けず、必要なところは、国内線修行僧ご用達の「プレミアム旅割28」にしています。国際線修行僧も、当面は、「プレミアム旅割28」への移行だと思いますが・・・

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