2012年2月3日金曜日

JAL(日本航空)~JGCへ修行の道

 日系航空会社の上級会員取得の現状について、連載させていただきます。JALのJGC会員やANAのSFC会員の資格取得ですが、近年、資格ゲットのハードルが実質的に下がっているかんじです。簡単に取得できるようになって、「修行僧」と呼ばれる方達が元気に活躍していますね。
 JGC会員やSFC会員の場合、日本の国内線があるので、海外の他社マイレージよりも、使い道がありそうです・・・

 JALのJGC(OWサファイア)資格であれば、現在、15万円~20万円程度で、資格ゲット可能となっています。JGC(OWサファイア)資格があれば、優先カウンターや国内外ラウンジの利用、専用予約回線、国際線の優先搭乗、ボーナスマイル付与などの特典があります。OWサファイアの資格も併せて付与されますから、海外でも、OW加盟航空会社を利用する際、ラウンジ利用、優先カウンターの利用などのメリットがあります。
 JALは、国際線運用の歴史があることもあり、海外にも自社ラウンジがあるだけでなく、JGCのステータスは、JAL便利用の場合、AFなど提携航空会社のラウンジが使えるなど結構役に立ちます。
 ただ、JALの場合、アップグレードポイントの廃止、DIA会員の中にPRST資格導入など、上級会員の選別を強化していますから、その辺の見極めと付き合い方は考えた方が良いかもしれません。

 このJGC資格を取得するには、1度、サファイア以上資格の取得することが必要です。サファイア資格取得には、FOP(フライオンポイント)5万FOPを貯めるか、50回搭乗で1万5千FOPを貯めるか、どちらかの基準をクリアする必要があります。現状では、FOPの基準ではなく、50回搭乗という回数で基準に到達方法が安く上がります。

 回数で基準をクリアする場合、短いかつ運賃の安い路線を繰り返し搭乗することがベストになります。これまでは、伊丹/但馬の但馬タッチと呼ばれる路線が修行僧のメッカでした。ただ、1日2往復、天候で結構も起きるということで、ナカナカ修行には難しい条件もありました。

 ところが、昨年から、スカイマークの「殴り込み」で、那覇~宮古線のダンピング合戦が始まり、JALのマイルに加算できるJTAの那覇/宮古線も、運賃が大幅に引き下がりました。この那覇/宮古線は、1日9往復もあり、タッチを繰り返す場合、1日4往復8回搭乗が可能です。
 運賃ですが、昨年は、JTAの「先得割引」が2,900円ということもありましたが、現在は3千円です。これを50回搭乗すれば、15万円になりますが、サファイア資格が取得できます。
 50回搭乗の場合も、1万5千FOP以上という制約が付いていますが、この区間の50回搭乗だけでは不足します。しかし、現在、JALはJALカード会員に対して、FOP割増しのキャンペーンを1年間やっており、JALカード会員になればクリアします。

 そんなこともあり、1月の週末、JGC資格ゲットを目当てに、那覇/宮古線に殺到していたようです。2月、3月も続きそうです。若い人がほとんどで、1月の週末、那覇空港で、この「修行僧」の方達何人かとお話もしてきました。中には、サファイア、JGP、DIA防衛の中年、高年の修行僧もいるようですが・・・。

 当然、沖縄在住者以外は、本土から那覇まで往復が必要ですし、何回かに分けてやっている人も多いようです。那覇/宮古線を50回やらなくても、本土からの往復も回数に入りますから、もっと少なくて資格達成します。「先得割引」の場合、30日前購入ですが、「特便割引7」というのは3,200円で、200円ほど高いのですが、7日前まで購入可能です。中には、特典航空券で、那覇まで飛んで、この修行に参戦している方もあるようです。

 JALの上級会員資格取得の「初期費用」は、ちまたで言われているような、40万円とか50万円必要とかは過去の話です。上記ルート、4回くらいに分けてやっても、初期費用、宿泊費を入れても、25万円を超えることはないと思います。
 昨年あたりから、こんなに安く簡単に、JGC資格が取れるようになっていますが、これをJALが何時までも放置しておくのかどうかはあります。まあ、この1年はルールを発表済みですから大丈夫だと思いますが・・・。
 JGC資格を狙っている方は、今がチャンスだと思います。1度取得しておけば、後は、JALに乗っても乗らなくても、年会費を払い続ければステータスは維持できます。

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