2011年10月15日土曜日

サーチャージ~2012/2月から引き下げ?

 現在、航空運賃を支払う際、税金、空港使用料などと合わせて、「燃油サーチャージ」が徴収されています。
 「燃油サーチャージ」は、燃料とする油(灯油、軽油、重油など)が高騰したことを受けて、設定されたもので、航空運賃以外にも、船賃などにも設定されています。運賃とは別建てで、追加徴収される料金です。

 「燃油サーチャージ額」の設定は、航空会社毎に違いが有り、設定にあたって、それぞれ政府に届け出たり、認可が必要な国もあります。
 日系のJAL、ANAの場合、現在、「燃油サーチャージ額」の金額設定、改訂ルールは横並びとなっています。金額設定の基準は、「シンガポールケロシンの平均価格」です。下記に、ANAの金額設定の画像を貼り付けてあります。
 日系の現在の「燃油サーチャージ額」は、欧米線1区間25,000円、東南アジア線1区間13,000円、中国線1区間7,000円、韓国線1区間2,500円などとなっています。

 上記の「燃油サーチャージ額」は、10月1日~12月31日まで適用されます。この金額設定の基準となっている対象期間は6月1日~7月31日です。この期間の「シンガポールケロシンの平均価格」は128ドル(端数四捨五入)でした。
 次の改定期は、12月1日になり、12月1日~1月31日まで適用されますが、その基準になる対象期間は8月1日~9月30日です。すでに速報値が出ていて、この期間の「シンガポールケロシンの平均価格」は124ドル(端数四捨五入)です。6月1日~7月31日より、平均価格は多少下がっていますが、残念ながら、「燃油サーチャージ額」は据え置きとなります。

 しかし、10月からの平均価格は、更に下がっており、120ドルを切って、現在、平均価格は118~119ドルのゾーンになっています。平均価格が120ドルを切れば、「燃油サーチャージ額」が1段階下がります。1段階下がった場合、欧米線で1区間-4,000円、東南アジア線で1区間-2,500円と引き下がります。欧米線で、往復8,000円違いますから・・・

 このまま「シンガポールケロシンの平均価格」が推移してくれれば、来年2月から、「燃油サーチャージ額」の引き下げが期待できます。
 来年2月といえば、来年度上期(4月以降) の運賃が発表される時期に重なります。燃油サーチャージ額」が引き下げになるとすれば、運賃設定に影響がでるかどうか・・・。

ANA/燃油サーチャージ額改訂基準




2 件のコメント:

  1. はじめまして、この度燃油サーチャージと言う項目で検索していたらこちらにたどり着きましたので少しお伺いできれば幸いです。

    随分と先の話ですが、2012年の12月年末あたりからマレーシアへ旅行へ行く予定です。
    マレーシア航空で見てみますと、現在据え置きで@30000円(空港税込み)でした。

    もし引き下がる可能性があるのならもう少し待ってから予約しようと思っておりますが、「シニア旅人」様のご意見を頂戴出来れば
    参考にさせて頂きたく。

    宜しくお願い致します。

    acha

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    1. 返事が遅くなり、失礼します。

      「燃油サーチャージ」の動向ですが、だいぶ先の話、価格は、政治ゲームに影響をうけるので難しいですね。

      4月から、JAL、ANAとも、ルールとは別に、例外的な引き下げをしています。こんなこともありますし・・・

      原油価格だけみれば、下がるより、上がる可能性の方が高いと思います。ルールどおりだと、6月からは引き上げのはずではないかと思いますが、今回のJAL、ANAの対応のようなこともありますので・・・

      正直難しいという感じです。

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