2014年9月1日月曜日

香港・3HK LTE1800MHz対応 「4G LTE DATA Prepaid SIM Card」(nanoSIM) 日本でActivation=開通OK~2014年8月


 香港の3HK LTE回線対応「4G LTE DATA Prepaid SIM Card」198HKドル=約2,600円で手に入れました。プリペイドSIMカードでも、いよいよLTE回線が使える時代が来たようです。
  「4G LTE DATA Prepaid SIM Card」は、現在、nanoSIMタイプしか販売されていないようです。私は、今回、SIMフリーのiPhone5sに挿して使いますので、問題有りませんが、nanoSIMでない端末=マイクロSIMなどに挿して使われる場合、変換アダプターが必要になります。

 このLTE回線に対応した「4G LTE DATA Prepaid SIM Card」は、初期残高198HKドルです。香港でのデータ通信、1日上限33HKドルという設定ですので、このSIMカードを購入し、データ通信専門に使用した場合、初期残高で、5日間は使える計算になります。香港国際空港、出発階の3ショップで購入可能ですから、短期の旅行者なら、これ1枚購入すれば十分だと思いますが・・・。

 香港では、3HKだけでなく、携帯各社から、LTE回線対応のプリペイドSIMカードが販売されています。2014年8月現在、3HK、SmarTone、中国移動香港の3社で、LTE対応のプリペイドSIMカードが出ており、接続速度、速い場所で、20Mbps程度の速度も出ているとの情報があります。

 なお、SmarTone、中国移動香港の場合、マイクロSIMと標準サイズ兼用のコンビSIMタイプも販売されています。LTE対応のSIMカードですが、深水埗などの安売り店舗でも、SmarTone、中国移動香港のコンビSIMタイプは簡単に手に入るようですが、3HKを始め各社nanoSIMは入手困難なようです。それぞれキャリアの直営ショップで手に入れるのが現実的なようです。

 
香港のLTE利用の現状

 香港のLTEサービスは、日本とは異なった条件があります。LTEの接続規格、周波数帯が異なるという問題があり、対応した端末が必要になります。
 香港のLTEは、FDD-LTEとTDD-LTEの2種類の規格が使われてますが、日本は、現在、FDD-LTEになっています。ただし、香港でも、プリペイドLTEサービスは、FDD-LTEのみなので、接続規格は問題ないようです。

 しかし、LTEの周波数、香港は、バンド3=1800MHz帯、バンド7=2600MHz帯となっていて、日本の主なLTE周波数(2100MHz帯など)と異なる周波数帯を使用しています。バンド3=1800MHz帯は、ヨーロッパの標準規格なので、それに対応させているのかも・・・。
 そして、3HKはバンド3(1800MHz帯)/バンド7(2600MHz帯)、SmarToneはバンド3(1800MHz帯)のみ、中国移動香港はバンド3(1800MHz帯)/バンド7(2600MHz帯)でサービスをおこなっています。
 ですから、香港で、LTEサービスを使う場合、バンド3(1800MHz帯)対応端末なら、3社ともOK、バンド7(2600MHz帯)対応端末であれば、SmarTone以外の2社が使えることになります。

 LTEのバンド3(1800MHz帯)とバンド7(2600MHz帯)ですが、スマートフォンで、両方バンドに接続可能な端末は、主に香港で販売の端末になってしまいます。私の場合、香港版SONY/Xperia V(LT25i)が有りますが、バンド3(1800MHz帯)とバンド7(2600MHz帯)の両方に対応しています。
 また、香港発売のiPhone 5s/5cは、バンド3(1800MHz帯)とバンド7(2600MHz帯)の両方に対応していますが、私が持っている日本発売のSIMフリーiPhone 5s/5cは、バンド3=1800MHz帯にしか対応しておらず、バンド7(2600MHz帯)では使用不可です。
 更に、docomoのSIMロック解除機種ですが、「2013-2014年冬春モデル」の端末の多くは、バンド3=1800MHz帯には対応していますが、バンド7(2600MHz帯)に対応しているものはなさそうです。 
 いずれにしても、最低限、バンド3=1800MHz帯に対応したSIMフリー端末なら、香港のLTEサービスを受けることが可能です・・・。

4G LTE DATA Prepaid SIM Cardの特徴・・・

 「4G LTE DATA Prepaid SIM Card」は、名前の通り、スマートホンなどでデータ通信をメインに使うSIMカードです。ただし、データ通信だけでなく、国際電話を含む音声通信も使えます。特徴をまとめるなら、下記の通りです。

① 香港内の通話料:0.1 HKドル/ 分
* 国際電話は、IDD/001、IDD/1968の2種類が使え、例えば、日本への国際電話、IDD/001の場合、5.78HKドル/分、IDD/1968の場合、2.8HKドル/分となります。国番号の前に、001か1968のどちらを付けるかで選択できます。
② 香港でのデータ通信料:2 HKドル/ MB
 ただし、データ通信料は、1日の上限33HKドル(香港時間23時59分まで)となっていますから、17MB以上使用したら、頭打ちとなり、データ定額料金が設定されていると同様になります。
③ 上記以外に、データ定額の設定があり、10日間 / 500MB / 63HKドル、30日間 / 300MB / 50HKドル・30日間 / 1.5GB / 178HKドルとなっています。
* なお、プランは自動的に引き継がれます。他のプランを申し込む場合は、設定済みのプランを一度取り消す必要があります。
④ 回線は、香港内では、LTE回線が使えますが、回線状況が悪い場合は、3G接続(W-CDMA) に切り替わります。
⑤ 海外でのデータローミングが可能です。他の3HKのSIMカードと同じデータ定額プランが設定されています。中国・マカオは、1日/98HKドル、日本などそれ以外の国は、1日/168HKドルとなっています。なお、海外のローミングは、基本的に3Gでのローミングになります。
⑥ 初期残高は、198HKドルですが、基本使用料、毎月2.5HKドルが残高から差しひかれます。

* なお、残高確認は、##107#発信(USSDコード)で可能です。日本でも確認できます。
⑦ 有効期限は、開通日より180日間です。充値により、有効期間は延長されます。
⑧ APNは次の通りです : mobile.lte.three.com.hk
 
日本でSIMカードを開通してみた~docomoの回線を使います
 
 

 「4G LTE DATA Prepaid SIM Card」の場合、開通作業=Activationが必要です。この開通作業=Activationですが、香港のSIMカードなので、基本的に、香港でおこないます。しかし、日本を始め海外でも、開通作業=Activation可能となっています。データ定額ローミングプランが使える国では開通作業できるようです。

開通作業は・・・

① 香港では、端末に、SIMカードを挿しこみ、データ通信もしくは音声通話を開始すれば、開通し、とても簡単です・・・。
② 日本など海外での開通は、端末に、SIMカードを挿しこみ、##107*0#発信すれば、SMSで、電話番号、残高、有効期限、Digit番号、パスワードが送られてきて開通できます。

日本での開通をやってみました・・・

開通作業=Activationは、nanoSIMカードなので、SIMフリーのiPhone5sでおこないました・・・

① まず、iPhone5sに、「4G LTE DATA Prepaid SIM Card」を挿しこみます。
② iPhone5sの電源を入れます。
③ 上記写真のように、ローミング先のdocomoの電波を掴むのを待ちます。(しばらくかかります)
④ 「電話」をタップして、キーパッドを開き、##107*0#をタップし、発信します。
⑤ 発信したら、上記写真のように、「Activation In Progress」というUSSDコードの表示がでます。「了解」をタップします。
⑥ しばらくしたら、上記写真のように、中国語ですが、SMSで、電話番号、残高、有効期限、Digit番号、パスワードが送られてきます。これで、開通作業=Activationは完了です。
⑦ このパスワードは、3HKのWEBサイトにログインするのに必要です。(写真のパスワードはすでに変更済み、今は使えませんので) Digit番号は、オンラインで充値=チャージする場合などに必要です。

言語表示の変更は・・・

 
 言語表示、初期設定では、中国語に設定されていますが、上記写真のように「英語」表記に変更可能です。
 変更は、USSDコードを電話発信すれば変更できます。「英語」への変更、##107*2#発信でOKです。変更が完了したら、上記写真のようなSMSが送信されてきます。変更後、SMSなどは、全て、英語で送られてきます。なお、こちらの変更、日本でおこないました。
 
中国本土など海外データローミングはこのSIMでもOK・・・

 


 「4G LTE DATA Prepaid SIM Card」ですが、他の3HKのSIMカードと同様に、海外データローミングが可能です。香港内のデータ通信は、LTE回線が使えますが、海外データローミングの場合、基本的に、3G接続(W-CDMA)になります。

 データ定額ローミングは、1日定額料金が設定され、中国本土及びマカオ98HKドル、「その他の国」は168HKドルとなっています。「その他の国」は、台湾、日本、韓国、インドネシア、タイ、ベトナム、シンガポール、フィリピン、英国、イタリア、スウェーデン、オーストリア、デンマーク、アイルランド、UAEの15ヵ国になります。ちなみに、日本のローミング提携先は、docomoです。

 この1日データ定額ですが、利用するには設定が必要です。設定方法は、①オンライン、②下記のUSSDコード、という二つの方法が有ります。iPadなど、USSDコードが使えない端末で接続する場合、オンラインの手続きがが便利です。

 オンラインによる「申請」手続きは、上記写真のように、3HKのWEBサイトにログインし、「Service Setting」→「Data Roaming Daily Pass」を開き、「Subscribe」にチェック入れ、「Update」タブをクリックしたら有効になります。
 「取消」は、「Un-subscribe」にチェック入れ、「Update」タブをクリックしたら、無効になります。この「取消」の手続きをしない場合、翌日または次回、最初にデータ通信にアクセスした時点で、98HKドルもしくは168HKドル差し引かれてしまいますので、要注意です。

 また、USSDコードによる「申請」及び「取消」の場合は、下記のコマンドを発信して手続きします。

* 1日データ定額申請  *127*31#
* 1日データ定額取消  #127*31#

香港内データ定額サービスについて・・・


 香港内のデータ通信ですが、1日の上限33HKドルという設定になっています。短期間滞在の場合は、1日33HKドルでデータ通信使い放題なので、データ定額の設定は必ずしも必要ない感じです。どっちがお得か、見極めも必要かも・・・。
 ただ、データ定額プランも有り、10日間 / 500MB / 63HKドル、30日間 / 300MB / 50HKドル、30日間 / 1.5GB / 178HKドルの3種類となっています。
 このデータ定額プランの「申請」及び「取消」は、上記写真に記載されているUSSDコードの発信でおこないます。

充値=オンラインチャージについて・・・

  


 
 充値=チャージには、①トップアップバウチャー、②オンラインチャージなど幾つかの方法が有ります。香港の現地で充値=チャージする場合、セブンイレブンなどのコンビニで、トップアップバウチャーを購入して、チャージするのが一番簡単です。しかし、海外からは、オンラインチャージが便利です。
 
 今回、開通したばかりの「4G LTE DATA Prepaid SIM Card」に、オンラインで、日本からチャージをしてみました。初期残高198HKドルですが、開通と同時に、30日分の基本料2.5HKドルが差し引かれ、195.5HKドルになっています。
 
 オンラインチャージは、3HKのWEBサイトにログインします。ログインは、①購入したSIMカードの電話番号、②パスワードの二つで行います。パスワードは、6桁の数字ですが、最初にログインした際、変更しておいた方が良いと思います。
 
 ログインしたら、「Online Recharge」のタブを開き、チャージする電話番号、チャージ金額、氏名、e-mailアドレス、クレジットカードなど必要事項を記入し、指示に従い、手続きを完了させます。
 
 今回、クレジットカードは、日本発行の三井住友VISAカードで、100HKドルチャージしました。上記写真のように、残高は、302.5HKドルになっています。チャージ前は、195.5HKドルでしたから、100HKドル加算したら、295.5HKドルとなるところですが、下記写真にあるボーナスチャージ10HKドルが加算されているようです。
 ただし、9月分の基本料2.5HKドルが引かれて、実質+7.5HKドルになっています。1年間の基本料は、2.5HKドル×12月=30HKドルなので、200HKドル以上チャージすれば、50HKドルボーナス(300HKドル以上のチャージなら、50HKドル)が付くので、毎月の基本料は十分賄えることになります。継続的に、香港へ行かれる方は、200HKドル以上チャージをお薦めいたします・・・。
 
 また、8月31日の午前8時頃、チャージしましたが、チャージ成功というe-mailはすぐにきましたが、チャージが実際なされたのは、9月1日の午前5時頃(SMSの発信時間)のようです。3HKのオンラインチャージ、加算手続きの完了は、1日か2日後になるようです。余裕を見る必要がありますから、ご注意を・・・。
 
 なお、有効期間は、利用開始日から180日です。チャージをした場合、チャージ日から、有効期限が180日延長されますが、今回、チャージ日は、開通日の翌日なので、1日しか有効期限は延長されていません。SIMカードを継続的に使用したい場合、有効期限切れ間近にチャージするのが、一番効率的です・・・。
 
 
香港内の「公衆無線LANサービス」が利用できます・・・

 
 3HKの場合、「4G LTE DATA Prepaid SIM Card」を持っていれば、香港内で、無料で、無制限に使用できます。上記写真のように、SMSで、ユーザーID/パスワードが送られてきています。
 WiFiサービスは、「3HKWi-FiService」か「3HKWi-Fi」を選択し、ユーザーID/パスワードを設定すればOKのようです。ユーザーIDは、電話番号になるようです。香港内でも、「503106」に発信するとSMSでユーザーID/パスワードが確認できます。 
 
香港3HKの情報です・・・・
 
◎香港・3HK「Rechargeable Micro SIM 」 カード/150HKドル~Wifiルーター「ZTE MF60」で接続OK 7日間データ定額/78HKドル
◎香港3HK~プリペイドSIM/HSDPAカード
http://tabitabi2400016.blogspot.jp/2012/07/3simhsdpa.html

4 件のコメント:

  1. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  2. こちらのsimカードは日本でアクチベーションだけを行った場合でも168HKD差し引かれてしまうのでしょうか?

    返信削除
  3. 書き込み有り難うございます。

    このSIMカード、iPhoneなどの端末に挿しこんで、アクチベーションを行います。
    日本で、開通作業を行うときは、docomoの回線で行います。
    ただし、開通作業には、データ通信が必要ではありません。
    ということで、挿しこむ前に、端末の「設定」について、「データローミング」をOFF設定にしておけば、データローミング料金は徴収されません。
    ちなみに、168HKDですが、日本で、1日データ定額を申請した場合の金額です。
    申請手続きをせず、「データローミング」をONにして、データ通信に接続した場合、従量制で差し引かれていきます。

    返信削除
  4. 初めて投稿します。
    私もシニアですがiDeviceを含めしいAndroidを購入してはヨーロッパのシムカードを挿しっぱなしにして旅行の際は端末を挿した端末を持っていきます。
    1977年以前の香港にはよく行きましたがその時はまだ携帯など流行っていませんでした。ショルダーバッグのような携帯を皆さんが肩から下げていたのを覚えています。今度香港に行くのでこのシムカードを買いました。既にアクティベーションを済ませ100HK$のリチャージも済ませました。中国、香港両用のシムとは一長一短がありますね。
    質問なんですが1日だけ深センに行こうと思っています。
    1日ローミングのやり方は了解しているのですが中国領内から日本に電話をかける時、IDDサービスは利用できるのでしょうか。
    アジアのシムのことはまだよくわからないので宜しくお願い致します。

    返信削除