羽田空港国際線ターミナル拡張～2014年3月「昼間時間帯の発着枠」・ラウンジ改修・・・

ターミナルビルなどの拡張・増築工事・・・

　羽田空港国際線ターミナルビルなどの拡張・増築工事が進んでいます。上記写真の緑の部分が拡張・増築部分になります。ターミナルビル本館部分の増設、「サテライト」の新設、約300室規模のホテルの新設と駐車場ビルの増築もされます。
　先日、羽田空港へ行った際、覗いてみたら、本館部分から一般道路を跨（また）いで新設される「サテライト」も姿を現し、この「サテライト」及び旅客ターミナルビル増築部分は、2014年3月末に暫定供用の予定となっています。

　拡張・増築工事完了後、2014年3月末には、国際線旅客ターミナルビルは、床面積が現行の約1.5倍となる約7万1000坪になるようです。
　搭乗手続きカウンターは、96ポジションから144ポジションに増設され、搭乗ゲートも、10スポットから18スポットに増えます。増設される搭乗ゲートは、すべて「サテライト」部分にできます。

昼間時間帯の国際線発着枠・・・

　羽田空港国際線ターミナルビルなどの拡張・増築工事後、2014年3月から、羽田空港の昼間時間帯の国際線発着枠は、年間3万回から6万回へ倍増します。

　現在、深夜・早朝枠、中国・韓国などの近隣諸国枠で、1日40枠程度(発着で80回)活用されています。これとは別に、1日40枠程度(発着で80回)増加する国際線発着枠は、昼間時間帯に活用されることになると思われます。
　この1日40枠の半分は、乗り入れる外国の航空会社の枠で、残り約20枠(発着で40回)は、日系航空会社の枠となり、すでにANAとJALの激しい争奪バトルが始まっています。これまでの経緯をみれば、ANAに＋の傾斜配分される可能性がありそうな？感じもします。　

　昼間時間帯の発着枠ですが、航空交渉が合意され、路線開設が可能となる国は、現在、英国、フランス、中国、シンガポール、タイ、ドイツ、ベトナム、インドネシアの８カ国です。
　また、羽田空港発着の昼間時間帯の国際線就航地の枠として、ロンドン、パリ、北京線（増便）に、それぞれ4 枠が割り当てられることが決まっています。この3ヵ国は、恐らく、日系2枠、ANAとJALで分け合うことになると思われます。残りの配分は、今後の航空交渉の推移なども見ながら決まるものと思われます。　

◎ANA 国際線　羽田空港に幹線フライト集中で「ハブ化」～昼間発着枠活用　羽田発着へシフトの流れ/成田線減便・振り替え再編へ
http://tabitabi2400016.blogspot.jp/2014/01/ana.html
◎羽田空港昼間時間帯の国際線増枠 ANA・JALはどう使うのか？～夏ダイヤのIATA申請期限は10月10日
http://tabitabi2400016.blogspot.jp/2013/10/anajaliata1010.html

空港ラウンジの拡充は・・・

①　「TIAT SKY LOUNGE」ラウンジ、出国審査後、4階に「航空会社共用ラウンジ」と「カードラウンジ」の2つが設置されていました。羽田空港国際線ターミナルビルなどの拡張・増築工事に伴い、7月から、「カードラウンジ」部分は、３階の仮施設に移設されています。「航空会社共用ラウンジ」部分は引き続き4階に残されています。恐らく、遅くとも2014年3月末には、仮施設から本格ラウンジに戻るものと思います。

　今回の羽田空港国際線ターミナルに拡張工事で、315室の「ロイヤルパークホテル」が設置され、2014年9月開業予定です。「ロイヤルパークホテル」は、出国審査後のトランジットエリアに、客室17室を設置するとともに、ラウンジ及びリフレッシュルーム８室設置するとのことです。恐らくシャワー設備も有るものと思われます。
　「TIAT SKY LOUNGE」のカードラウンジが仮施設に移転中ですが、それが移転するのか、それとも新たな有償施設として設置されるのかは不明です。トランジットエリアのサービスが拡充されるのは嬉しいですが・・・

◎羽田空港国際線ターミナルのカードラウンジ　仮移設「TIAT SKY LOUNGE A」～見てきましたが貧弱な感じ！仮設ですから・・・
http://tabitabi2400016.blogspot.jp/2013/10/tiat-sky-lounge-a.html
◎羽田空港国際線～スカイラウンジ(TIAT SKY LOUNGE)24時間営業
http://tabitabi2400016.blogspot.jp/2010/10/blog-post_30.html

②　JALの「ファーストクラスラウンジ」及び「サクララウンジ」は、現在地で拡張・改修されるようです。ただし、羽田空港国際線ターミナルビルなどの拡張・増築工事に伴い、「ファーストクラスラウンジ」がその影響を受けるようです。それに伴い、10月1日より、ファーストクラスラウンジは、一時閉鎖され、サクララウンジに一本化し、中に、ファーストコーナーを設置するようです。JALは、サテライトにはラウンジは設置せず、新たに設置されるCXのラウンジを使っていくことになりそうです。

◎JAL～羽田空港国際線ファーストクラスラウンジ
http://tabitabi2400016.blogspot.jp/2010/10/jal_30.html

ANAは、サテライトに「スイート及びANAラウンジ」を設置！

　ANAの「スイートラウンジ」及び「ANAラウンジ」は、引き続き、現在のものを使用するとともに、ANAは、「サテライト」に、新ラウンジ(スイートとANAラウンジ)を設置するようです。その詳細は不明です。JALは、「サテライト」にラウンジは設置しないとのことですので、「サテライト」は、ANAや☆組航空会社が主に使用することになるのかと勘ぐってしまいますが・・・

CXはサテライトにラウンジ新設～OWの共用になるよう？

　CX(キャセイパシフィック航空)は、2014年9月に羽田空港国際線ターミナル、サテライトにラウンジをオープンすると発表しましたね。出発サテライト6階に991平方メートル、200席以上の広さを確保する予定で、Fラウンジ、Cラウンジの両方が設置されるようです。ラウンジ内では、温かいメニューを提供するほか、人気のヌードルバーも設ける予定のようです。CX(キャセイパシフィック航空)は、ワンワールド加盟ですから、JALはサテライトにラウンジを設置しないようですから、OWの共用ラウンジを兼ねることになりそうです。