2012年7月1日日曜日

サーチャージはどうなる?~シンガポールケロシン価格表/最新情報

 航空運賃燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)は、原油価格の高騰に伴い、航空運賃に付加して、各航空会社が政府に徴収されています。市場の燃油価格に基づき、引き上げ、引き下げ、あるいは廃止することになっています。
 航空運賃燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)は、現在、シンガポールケロシン市場価格に基づき決められています。現在(2012年7月1日)の航空運賃燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)、2012年の「6月~7月適用」は、シンガポールケロシン市場価格「2012年2月~3月の2ヶ月平均値」になっています。
 2012年8月~9月適用は、「2012年4月~5月の2ヶ月平均値」になりますが、平均は、1バレル128.1USドルということで、現在より、1区分引き下がります。
 
 
 ANAの場合、日本~欧米・中東・オセアニア区分の燃油サーチャージは、現在26,000円ですが、8月・9月発券の場合、23,500円に下がります。片道2,500円、往復で5千円の引き下げになります。

 現在、シンガポールケロシン市場価格は下がる傾向にあり、「2012年6月~7月の2ヶ月平均値」が反映される2012年10月・11月発券の燃油特別付加運賃に注視しています・・・。
 6月の平均価格110.35  USドルということでした。もう一段さがるのか、二段さがるのか、微妙な水準です。6月の平均価格通りであれば、110USドルを僅かに超えていますから、日本~欧米・中東・オセアニア区分、21,000円に。更に下がって、平均が110USドルを切れば、17,500円になります。仮に、2段下がってくれれば、現在の26,000円→17,500円となり、片道8,500円、往復で1万7千円も違ってきます・・・、かなり大きい!残念ながら、6月~7月の2ヶ月平均値は、114.05 USドル で確定とーしました。

◎2012年6月・7月のシンガポールケロシン市場価格を速報で掲載します。(データ値の信頼性は各自で確認をお願いします)

6月 1日   113.63 USドル    6月18日   112.13 USドル
6月 4日   110.48 USドル    6月19日   109.64 USドル
6月 5日   111.25 USドル    6月20日   110.97 USドル
6月 6日   112.46 USドル    6月21日   108.10 USドル
6月 7日   113.14 USドル    6月22日   106.15 USドル
6月 8日   110.90 USドル    6月25日   106.15 USドル
6月11日   113.65 USドル    6月26日   107.80 USドル
6月12日   110.73 USドル    6月27日   107.58 USドル
6月13日   111.56 USドル    6月28日   108.55 USドル
6月14日   111.30 USドル    6月29日   108.90 USドル
6月15日   112.31 USドル           (2317.38 USドル ÷21日)

* 2012年6月のシンガポールケロシン平均価格  110.35  USドル

7月 2日   112.10 USドル    7月17日   119.00 USドル
7月 3日   113.05 USドル    7月18日   119.25 USドル
7月 4日   114.95 USドル    7月19日   121.80 USドル
7月 5日   115.50 USドル    7月20日   122.50 USドル
7月 6日   115.65 USドル    7月23日   119.60 USドル
7月 9日   114.60 USドル    7月24日   119.40 USドル
7月10日    114.45 USドル    7月25日   119.00 USドル
7月11日    115.15 USドル    7月26日   119.60 USドル
7月12日    114.95 USドル    7月27日   121.10 USドル
7月13日    116.00 USドル    7月30日   121.45 USドル
7月16日    116.95 USドル      7月31日   
121.00 USドル
                                                          (2587.05 USドル ÷22日)

* 2012年7月のシンガポールケロシン平均価格  117.59  USドル

* 2012年6月~7月のシンガポールケロシン2ヶ月平均値  114.05  USドル

  


◎ ANAの場合、航空運賃燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)は、下記のルールで改定されることになっています。JALもほぼ同じです。(下記はANAのWEBから原文のまま抜粋です)
<燃油特別付加運賃の改定について>
(1)原則として本運賃額を2ヶ月間固定とします。
設定された2ヶ月間は航空燃料価格の動向により運賃額を変更することは
致しません。なお、関係国政府の認可状況に応じた変更については、この
限りではありません。
(2)シンガポールケロシン市場価格の2ケ月平均が1バレル当たり60米ドルを
下回った場合、本運賃は廃止いたします。
(3)本運賃の改定指標となる航空燃料価格については、改定時点における直
近2ケ月のシンガポールケロシン市場価格の平均を用いることとします。

ANAの燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について
https://www.ana.co.jp/int/unchin/info.html

JALの国際線「燃油特別付加運賃」
http://www.jal.co.jp/inter/fuel/kerosene.html

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