2014年11月26日水曜日

中国聯通香港 中国/香港両対応3G SIMカード 「 跨境王/ Cross-BorderKing 」 ~2014年11月 上海で使ってみた!


 香港と中国の2つの電話番号を持つSIMカード、中国聯通香港の「跨境王」(Cross Border King Prepaid SIM Card)を香港で手に入れました。購入は、携帯電話のバッタ屋が集まる桂林街で、68HKドルと大幅ディスカウントした価格です。SIMカードのサイズは、Mini SIM / Micro のコンビタイプで、nanoSIMはカットが必要になります。中国聯通香港のWEBサイトは下記を参照。

http://hk.chinaunicom.com/mobile/20214

 この2つの電話番号を持つSIMカードは、中国移動通信香港からも「中国移动香港一咭两号储值卡」というSIMが発売されています。

 中国本土の中国聯通のデータ対応のSIMカードも持っていますが、わさわざ購入する理由は、中国聯通香港は、香港のキャリアなので、中国本土はローミング扱いになります。ということで、規制のかかっているFacebookやTwitterなども利用可能ということで、こちらを手に入れました。

 ちなみに、中国聯通香港「跨境王」の場合、香港・中国本土とも、3Gは、日本と同じ、WCDMA方式が使えます。周波数も、2,100Mhz帯ですから、日本で使われているスマートホンの周波数と互換性が有ります。docomoのSIMロック解除機種なら、そのまま使用可能です。
 一方、中国移動の「中国移动香港一咭两号储值卡」の場合、香港で2G/EDGE、中国本土で、2G/EDGE+TD-SCDMA方式の3Gになり、日本から持ち込んだ端末では、EDGE(484Kbps)でしか接続できません。ただし、SIMフリーiPhone6(日本販売)の場合、TD-SCDMA方式に対応していますから、中国本土で、3G=TD-SCDMAの利用が可能です。

  「跨境王」ですが、下記写真のように、香港と中国の2つの電話番号が付いています。HKが香港の電話番号、CNが中国本土の電話番号になります。香港と中国の2つに出入りし、頻繁に通話やデータ通信をする人にお薦めのSIMカードです。

 

開通作業は、香港か中国本土で・・・

 開通作業ですが、香港か中国本土でやる必要があるようです。中国移動香港の「中国移动香港一咭两号储值卡」の場合は、日本など海外でも、開通作業が可能ですが・・・。

  「跨境王」の開通作業、香港で、2014年10月に購入と同時に行いました。通常は、上記写真のSIMカードを端末に挿し、電話発信をすれば、開通するようです。私は、香港で、3HKのSIMカードを挿した別の開通済みの端末に電話しましたが、上手く行きませんでした。
 そこで、残高確認の*118*35#発信のUSSDコードを使ってみたら、下記のように、activated=開通のSMSが飛んできて、無事開通しました。一緒に、1日定額のデータ通信設定の案内も送られてきています・・・。なお、一旦開通させれば、日本でも残高確認は可能で、ソフトバンクのローミングが使えます。



香港・中国本土のデータ定額プランは共通・・・
 
「跨境王」の特徴は、中国本土、香港のデータ通信プランは同一です。従量制の場合、1MB/2HKとなっています。
 従量制の場合、割高ですが、中国本土でも、利用可能なデータ定額料金が3種類有ります。 1日データ定額300MB/38HKドル、7日データ定額500MB/78HKドル、1ヶ月データ定額100MB/35HKドルの3種類です。パンフレットには、2種類しか記載が有りませんが、現在は、7日データ定額が追加となっています。当然のことながら、データ通信設定、ローミングを「ON」にする必要があります。

 
◆データ定額パッケージ申請方法◆  ~ 香港・中国本土も同じです ~

◎ 300MB/38HKドル/1日 : 申請 *118*441# 、取消(香港時間深夜00:00に自動取消)
◎ 500MB/78HKドル/7日 : 申請 *118*500# 、取消(香港時間深夜00:00に自動取消)
◎ 100MB/35HKドル/1月 : 申請 *118*431#、 取消 *118*430#

* データ定額パッケージ、1日300MBは毎日、7日500MBは7日毎に申請が必要です。1月100MBは、取消を行わないと、毎月同日に自動継続されます。

 
* マカオと台湾でも音声、データのローミングは可能です。こちらも、データ通信設定、ローミングを「ON」にする必要があります。

 ◆APN設定◆
APN: 3gnet
ユーザー名: なし
パスワード: なし

チャージはオンラインで可能~日本のクレジットカード使用可

 「 跨境王」のSIMカードの有効期限は、開通日から90日です。リチャージすれば、最大540日まで延長可能となります。
 今回は、10月11日に開通し、有効期間はそこから90日、そして、10月18日に、100HKドルチャージして、180日延長になります。90日+180日=270日(約9ヵ月)延長になり、2015年7月5日まで有効となっています。
 香港のプリペイドSIMカードでも、3HKなどの場合、チャージ日基準で、有効期間の延長がされます。しかし、中国聯通香港の場合、チャージ日基準ではなく、開通日基準で、90日に、チャージ額に応じて、加算していくシステムで、有効期間が長くなります。

 また、中国聯通香港の場合、WEBサイトから、ログインしなくても、電話番号が分かれば、チャージ可能です。チャージは、日本のクレジットカードが使えます。私は、三井住友のVISAカードを使いました。Vpass登録してありますから、決済は、Vpass決済の画面が表示され、ID、パスワードを記入して決済しました。
  「 跨境王」のSIMカード、アンドロイドの端末に挿して、SMSが受信できるようにしておきました。日本のローミング先は、ソフトバンクです。WEB決済が完了したら、10秒程度後に、下記のSMSが送られてきて、チャージが成功したことが確認できました。
 更に、残高確認の*118*35#発信のUSSDコードを発信したら、下記の残高、有効期間などを記載したSMSが送られてきました。日本で、開通作業はできませんが、SMSで残高確認は可能です。

◎HK$50リチャージ:90日延長
◎HK$100リチャージ:180日延長
◎HK$300リチャージ:360日延長

 
「 跨境王」・・・上海での接続状況・速度は 
 
 2014年11月の連休、この「 跨境王」のSIMカード、中国・上海で使ってみました。10月に開通した時点の残高は、157.55HKドルでしたが、行政服務費(基本料)6HKドル/月などが差し引かれ、残高は、147.55HKドルに減っていました。
 
 今回、300MB/38HKドル/1日 というデータ定額プランを利用しました。USSDコードで、 *118*441# に発信して、申請しました。下記写真は、最初に申請した時、確認で送られてきたSMSです。そして、下の写真は、残高確認をしたものです。残高は、1日分38HKドルが差し引かれ、109.55HKドルになっています。
 
 上海での接続状況ですが、SIMフリーのアンドロイド端末で、APNを3gnetと設定し、データローミングONにしたら、簡単に、3Gデータ通信が開始できました。Facebook、Twitterを始め、グーグル関係のwebも含め、全て、問題無く利用できました。
 
 今回は、3日間、300MB/38HKドル/1日のプランを使ったのですが、本来、38HKドル×3日=114HKドルで済むはずでした。
 ところが、ドコモのiPhone6など2台の端末を使って、デザリング使用をガンガンやって、2日目に、1日使用量300MBオーバーをやってしまいました。当然ながら、1MB=2HKドルの従量制になってしまい、残高1.5HKドルに激減して、データ通信ストップがかかりました。300MB、写真など大量に送れば、すぐオーバーですね。チャージすれば復活できますが・・・。
 
 この 「 跨境王」のSIMカード、上海での接続速度ですが、下りで4.13Mbps~5.91Mbps、上り0.18Mbps~0.20Mbps程度出ていました。下りは、実用上、十分使えましたが、上りはちょっと遅い感じがしました・・・。

2014年11月9日日曜日

スペイン・VodafoneESのプリペイドSIMカードをebayで購入 4Gデータ通信もOK2014年11月~「YUSER」「SUPERYUSER」などデータ定額プランも豊富

 
 来年2月、スペイン、バスクとバルセロナへ行く予定なので、スペイン・VodafoneESのプリペイドSIMカード、イギリスの通販、ebayから購入しました。3Gだけでなく、4G対応の地域は、高速データ通信が可能なようです。

 ヨーロッパで使えるSIMカードは、同じVodafoneのイタリア、アイルランドのSIMを所持しており、スペインでもデータローミングが可能です。データ定額、VodafoneITの場合、1日/500MB/3ユーロ、VodafoneIEの場合、1日/200MB/2.99ユーロなので、敢えて、VodafoneESのSIMカードを購入しなくても、割安料金のデータ定額が使えるのですが・・・。

 今回、スペイン行きは、久しぶりなので、プリペイドSIMカードの現状を知る意味で購入しました。VodafoneESのプリペイドSIMカード価格は、ebayで、送料込み22.91USドル、PayPalの支払い2,661円でした。

 スペイン・VodafoneESの「4G LTE SPANISCHE SIM KARTE」)=「Vodafone internacional」というタイプで、初期残高は5ユーロ、開通済みで、「My Vodafone」にも登録済みでした。「My Vodafone」のパスワードも同封で送られてきました。プランはデフォルト(Vodafone internacional)になっています。有効期間は、2015年5月末までとなっています。

 1週間程度の短期旅行者なら、初期残高は、5ユーロですので、10ユーロチャージして、15ユーロに。そして、データ定額セットプランの「YUSER」か「SUPERYUSER」を申し込むのが良さそうです。SIMカード代2,661円+10ユーロ(1,350円)=4,011円ですので、1日あたり、570円位のデータ通信料になります・・・。

  通販業者によっては、デフォルト(基本)ではなく、下記に説明している、データ定額セットプラン「YUSER」などを付けて販売していることも有ります。ただし、データ定額セットプランは、設定日から30日間有効なので、すぐにスペインへ行く場合は問題有りませんが、2ヵ月、3ヵ月後に行く場合は要注意です。データ定額セットプラン、自分で、USSDコードの発信でプラン設定が可能です。
 
カットしたnanoSIMカードが送られてきました
 
「My Vodafone」の残高確認画面
デフォルト(基本)プラン~データ定額もオプションで・・・
 
 スペイン・VodafoneESのプリペイドSIMカードですが、このSIMカードの場合、何も設定しない時は、デフォルト(基本)設定=「Vodafone internacional」になるようです。
 
 デフォルト(基本)設定=「Vodafone internacional」の場合、国内通話発信は無料、国際電話発信は1.2セント/分からなどの通話プランに加え、設定無しで使えるデータ定額プランも有ります。

 メールチェック程度なら、半従量制のデフォルト(基本)設定の方が安くあがる可能性も有ります。ただ、データ量が多くなったら、1日で750MB/6ユーロと多少割高ですから、ヘビーユーザーや、1日か2日の短期滞在以外はお薦めではないかもしれません。VodafoneESのAPNの設定ですが、
APN:ac.vodafone.es、パスワード・ユーザー名:vodafoneです。

 ということで、データ通信がメインの場合、何種類かある「データ定額プラン」か、3種類有る「データ定額セットプラン」(+SMS・通話をセット)の方がお薦めのようです。
 「データ定額プラン」は、「My Vodafone」で設定するか、SMS(コマンドを2207へ発信)するかで設定可能です。また、「データ定額セットプラン」の場合は、USSDコードで登録・設定が必要です。
 
 なお、プランの料金ですが、下記の料金は税金別ですから、1日定額25MBの料金は1.81ユーロですが、税込み1.82ユーロとなるようです。
 
◎ 1日定額プラン(事前設定不要)
 
  0~ 25MB  1.81ユーロ
 26~225MB  (+2.28ユーロ)=4.09ユーロ
226~750MB   (+1.94ユーロ)=6.00ユーロ
 
*750MBを超えた場合は、8Kbpsに速度規制されます。
 
◎ 「データ定額プラン」は沢山あります・・・・
 
 下記写真の「データ定額プラン」ですが、旅行者向けかも、「Bono Fin de Semana 500MB」は、3日間/500MB/9ユーロ、「Bono Semanal 1GB」は、7日間/1GB/15ユーロです。それぞれ税込みだと、10.89ユーロ、18.15ユーロになるようです。
 
 「Bono Fin de Semana 500MB」の設定は、SMSで、2207に「C QUI」を送信します。「Bono Semanal 1GB」の設定は、同じく、2207に「C SEM」を送信します。
 
 データ定額プランは、これ以外、30日有効の容量別プランが有ります。「Bono Internet 300MB」、「Mensual 100MB」、「Mensual 500MB」、「Mensual 1GB」、「Mensual 2GB」などです。
 「Mensual 1GB」の場合、税別19ユーロ/1GB、SMSで、2207に「C PRE」を送信、「Mensual 2GB」の場合、税別32ユーロ/2GB、SMSで、2207に「C MES」を送信します。結構、料金設定が高いので、使い方を考えた方が無難かも・・・。 


 

 
 
データ定額セットプランは3種類~こちらがお薦めのよう!
 
 スペインに1週間とか10日程度、旅行や仕事で行かれる場合、データプランがメインでも、料金的には、「データ定額プラン」より、「データ定額セットプラン」を使う方がお得な感じです。こちらは税込み設定のような感じですし・・・。
 
 VodafoneESのデータ定額セットプランには、「YUSER」、「SUPERYUSER」、「MEGAYUSER」の3種類が有り、データ定額+スペイン国内定額通話+SMSがセットになっています。 データ定額の有効期間、いずれも30日間です。データ定額の容量を使い切った場合、それ以降、30日目に到達するまで、データ通信は可能ですが、64kb/sの速度制限がかかります。
 
 短期旅行者なら、600MB定額がセットの「YUSER」か、1GB定額がセットの「SUPERYUSER」がお薦めです。このデータ定額セットプランは、事前の登録が必要で、下記のUSSDコードを発信すれば、プラン登録ができます。   
 
 また、これ以外に、VodafoneESには、ツーリスト向けの「Tourist Vodafone」という定額プランも有ります。900MBのデータ定額と60分(国内・国際電話)定額がセットになっていますが、20ユーロ/30日なので、国際電話を頻繁にかける人向きです。ただし、日本は定額の対象になっていないので、お薦めかどうかは微妙です・・・。
 
 ◎ 「YUSER」プラン  10€  プラン開始USSDコード *525*51#  
 
After activation you get: 600 MB + 20 local  minutes  + unlimited vodafone SMS
valid 30 days from the activation moment
+ unlimited vodafone to vodafone SMS 
 
◎ 「SUPERYUSER」プラン  15€ プラン開始USSDコード *525*52#
After activation you get: 1GB + 60 local minutes +   unlimited vodafone SMS
valid 30 days from the activation moment+ unlimited vodafone to vodafone SMS

 
◎ 「MEGAYUSER」プラン  20€  プラン開始USSDコード *525*53#
 
After activation you get: 1.6GB + 100 local minutes  + unlimited local SMS
valid 30 days from the activation moment
+ unlimited vodafone to vodafone SMS
 
 
 
 
残念ながらチャージは日本のクレカ× ~専門サイトの活用に
 
 VodafoneESのSIMカード、初期有効期間は10ヵ月で、チャージすれば、その時点から、更に7ヵ月延長されます。残高のチェックは、USSDコード *134# で可能です。下記の通り、日本でも可能です。ローミング先は、docomoのようです。USSDコード*123#を発信すれば、プラン設定、チャージなどMy Vodafoneの機能が呼び出し可能で、そちらからも残高確認ができます。
 
 
 また、チャージですが、VodafoneESのWEBサイトからのチャージは、スペイン発行のクレジットカードのみですので、下記のチャージ専門会社のサイトでオンラインチャージをするか、現地でチャージするかどちらかになります。PayPalが使えるサイトも有ります。
 
 下記の写真は、日本から、2つ目にあるmobilerecharge.com経由で、2014年12月1日に、10ユーロチャージしてものです。mobilerecharge.comの場合、チャージするSIMカードの国、携帯電話会社、電話番号、チャージ額を設定すれば、簡単にチャージできます。購入時の初期残高5ユーロでしたが、+10ユーロで、15ユーロに増えました。チャージは、PAYPALで決済しましたが、決済後、1分程度で、チャージ完了のSMSが飛んできました。

cysend.com   http://www.cysend.com/
◎ mobilerecharge.com  http://mobilerecharge.com/
◎ digicallingcards.com
◎ ezetop.com
 
 


 スペイン・サンセバスチャンで、VodafoneESショップで、SIMカードをチャージしました。そのショップでは、下記のように、プリペイドSIMカードが販売されていました。私の使っているSIMカードは、左手の下にある「Vodafone internacional」です。

 2015年2月、5日間ほど、スペインの旅をしましたが、SIMフリーのiPhone6Plusに、VodafoneESのVodafone internacionalというSIMカードを挿して使いました。データ定額プランを設定せず、デフォルト設定のまま使用しました。1日750MB/6ユーロ上限というものですが、5日間で、11.84ユーロで済みました。
 今回も、音声通話は、Skypeを使い、データ通信専用でしたので、セットプランのデータ定額プランを使うより、お得だったかもしれません。